congatec が Luxoft のモジュール式次世代車載参照プラットフォームを強化

SMARC がデジタルコックピット設計をよりスマートにする

Tokyo, Japan, 2  May 2018* * *規格標準化およびカスタマイズされた組み込みコンピュータボードおよびモジュールの大手テクノロジー企業である congatec と、世界的な IT サービスプロバイダ のLuxoft は、SMARC 2.0 コンピュータ・オン・モジュール (CoM) を搭載した次世代の車載プラットフォームを発売します。初の公式サポートモジュールとして発売される conga-SA5 と合わせて、Intel と Luxoft が共同開発した車載参照プラットフォーム (ARP) を発売します。次世代自動車向けデジタルコックピット設計をよりスマートにします。新しいプラットフォームは、ヘッドユニットディスプレイ、コックピット乗者のモニタリング、先進運転支援システム (ADAS) など、以前は個別に管理されていた機能の集合化 (クラスタ化) を可能にします。標準ベースのSMARC 2.0 コンピュータ・オン・モジュール (CoM) を使用することで、エンジニアは NRE コストを最小限に抑えつつ高い設計効率性のメリットを生かし、低コストのパフォーマンスから最高レベルのパフォーマンスにまでいたるコアの拡張性と最大限の拡張性を実現します。次世代自動車向けデジタルコックピットシステム用ハードウェアとソフトウェアを開発する新興および既存のモビリティ OEM とそのサプライヤが対象クライアントになります。

 

このプラットフォームは、congatec の Intel® Atom® E39xx プロセッサを搭載した SMARC 2.0 モジュール、ARM コアを組み込んだ Intel Cyclone® V SoC FPGA、MAX® 10 FPGA を組み合わせることで、さらなる接続オプションを提供し、ハードウェアエンコードされた前処理タスクを行うための設計柔軟性を実現します。また、このプラットフォームは、単一システム上に、ディープラーニングアルゴリズムと人工知能をベースとしたビデオデータ解析や、運転者運転集中度センシング/ナビゲーション、同乗者用インフォテインメント、後部座席用エンターテインメントなどの乗員安全装置を使用した先進運転支援システム (ADAS) をはじめとする複数の機能をホストすることを可能にします。

 

Intel® や Luxoft とともに、単一ハードウェア上で多機能型デジタルコックピットシステムを稼働させる主流トレンドを加速化しています」と、congatec ・製品管理ディレクターであるマーティン・ダンザー (Martin Danzer) は説明します。「特に、オフ・ザ・シェルフのリアルタイム仮想化テクノロジーのサポートを提供しているため、新しい車載プラットフォームは、これを実現するのに理想的です。

 

「自動車が次第に自律型になりつつあるため、車内で直観的かつ臨場感あふれる体験やサービスを創出する機会が数多く出現しています」と、Luxoft ・自動車担当シニアテクニカルディレクターのミカエル・セーデルベリ (Mikael Söderberg) 氏は話しています。「そのため、OEM とそのサプライヤの双方が未来のデジタルコックピットシステムを構築できる柔軟でパワフルなソフトウェアプラットフォームを作りました。」

 

車載参照プラットフォームの機能


モジュール性の高いシステムデザインには、congatec の SMARC 2.0 モジュールが搭載されています。このモジュールは交換可能で、車内体験向け Intel® Atom® 車載用プロセッサをはじめ、複数のデバイスやアーキテクチャに対応します。また、このデザインでは、抜群の設計柔軟性を提供する ARM コアを組み込んだパワフルな Intel® 車載グレード Cyclone® V SoC FPGAs と MAX® 10 FPGAs を採用しています。プラットフォームには、拡張スロットを介して追加のディスプレイに対応する 4 つの独立した車載ディスプレイインターフェースが装備されています。2 つの HMSC コネクタが圧倒的な高速 I/O 拡張機能を実現します。パートナーエコシステムを通じて、車用有線/無線接続の主要な既存規格と新規格すべてに対応する幅広い種類の拡張ボードを提供可能です。一例として、複数のアーキテクチャに対応する車載用インターフェースプロセッサ (VIP) の拡張スロットがあります。車載用アナログ/デジタルラジオと車載用 DPS を組み合わせた最高のソリューションを合わせて、モジュール式プラットフォームの設計機能群が一通りカバーされています。

 

conga-SA5 を搭載した ARP は、Luxoft の PELUX / Qt 車載スイートデジタルコックピットソフトウェアプラットフォームによってサポートされています。このプラットフォームは Linux ベースのオープンソースソフトウェアプラットフォームであり、車内へのサードパーティ製アプリケーションの柔軟な統合を可能にし、メーカーが Linux ベースのデジタルコックピットシステムの展開にかかる手間とコストを最小化します。

 

congatec では、SMARC 2.0 モジュール「conga-SA5」を以下の構成で提供します。

 

Processor Cores Intel® Smart Cache [MB] Clock/ Burst [GHz] TDP [W] Graphics Execution Units
Intel® Pentium® N4200 4 2 1.1 / 2.5 6 18
Intel® Celeron® N3350 2 1 1.1 / 2.4 6 12
Intel® Atom® x7-E3950 4 2 1.6 / 2.0 12 18
Intel® Atom® x5-E3940 4 2 1.6 / 1.8 9 12
Intel® Atom® x5-E3930 2 1 1.3 / 1.8 6.5 12

congatec と Luxoft のモジュール式次世代車載プラットフォーム向け conga-SA5 の詳細は、以下の製品ページからご覧いただけます。https://www.congatec.com/en/products/smarc/conga-sa5.htmlhttps://www.congatec.com/en/products/smarc/conga-sa5.html