congatec が ESEC にて、ComX™標準化の推進を表明

congatecが設計効率を向上させる、モジュールの標準化を推進

Deggendorf, Germany / Tokyo, Japan, 09 May, 2017 * * * 組み込みコンピュータモジュール、シングルボードコンピュータ (SBC)、および、組み込み設計と製造サービスの大手テクノロジー企業である congatec は、 日本で開催される「第 20 回組み込みシステム開発技術展 2017 (Embedded Systems Expo & Conference:ESEC 2017)」にて、現状のコンピュータ・オン・モジュール (CoM)から、より設計効率を高める最新ComX™イノベーションをご紹介します (東京ビックサイト西ホール 1 階、当社ブース W4-20)。ComX™には、二つの新しい目的があります。IoTゲートウエイやサーバーオンモジュール(COM Express Type 7)で要求される、APIやAPIを含めた標準化されたミドルウエア。もうひとつは、キャリアボードに必要な、確立された回路デザインやFPGAのインテグレーション、USB-Cのスイッチング、スマートバッテリーなどのロジックのサポート。

設計効率の大幅な向上は組み込みシステムエンジニアと IoT システムエンジニアによって非常に強く望まれています。ベンダーに依存しない最新の調査レポートによると、彼らは、これまでと同じまたはそれよりもさらに短い時間枠でさらに新しい製品設計を実現しなければならないという設計上の課題に直面しています。フルカスタムの単一基板設計から、アプリケーション・レディのコンピュータ・オン・モジュール (CoM) に基づく柔軟性のより高い設計に移行することにより、彼らはこうした課題を満たすことができます。カスタム性に特化した設計については、コンピュータ・オン・モジュール (CoM) がベンダーに依存しない、規格標準化されたアプリケーション・レディなコンピューティングコアを提供するため、個々のボードをはるかに短時間で開発できます。また、コンピュータ・オン・モジュール (CoM) を利用することにより、エンジニアは最新プロセッサテクノロジーを速やかに設計に搭載することもできます。その上、モジュールには、コンポーネントのみならず、包括的なドライバとライブラリのサポートや、個別統合サポート、分散システムのリモート管理・メンテナンス・アップグレード用の IoT ゲートウェイ API などの規格標準化されたアプリケーションプログラミングインターフェイスのような付加価値の高い機能を提供するというさらなるメリットがあるため、このメリットも活用できます。

ESEC 出典の目玉の 1 つは、NXP (旧 Freescale) の i.MX6 プロセッサを搭載した congatec の新しい Qseven conga-UMX6 コンピュータ・オン・モジュール (CoM) に基づく高速起動デモです。i.MX6 プロセッサは、システムが 1 秒以内で電源オフからアプリケーションの実行を含むフル稼働状態になることを可能にする、カスタマイズ可能な高速起動を実現します。これは、最大の省電力性をもって最高のユーザ体験をもたらすために極めて重要です。典型的な用途は、キオスクシステムや動作検知機能を備えたビデオ監視アプリケーションから、車載インフォテインメントシステムやあらゆる機械の多くの HMI/GUI など、激しい衝撃の後に瞬時に利用可能になることを求められるその他のアプリケーションにいたるまで多岐にわたります。ComXの標準化は、キャリアボードとは独立したCPUテクロノジーを含みます。 

同様に最新技術で目を引くのが、Intel® Atom™ プロセッサ、Celeron® プロセッサおよび Pentium® プロセッサ (開発コード名:Apollo Lake) に基づく新しい SMARC 2.0 コンピュータ・オン・モジュール (CoM) のデモです。このデモにおいて、congatec は、機能をフル搭載した USB Type C が USB 3.1 Gen1 (第 1 世代) 規格の電源やグラフィックスと接続できることを披露します。この制約なしに適用可能なフォームとプラグアンドプレイ機能をデモで示すことにより、congatec は組み込みテクノロジーの使用を大幅に簡略化出来ることをご紹介します。機能を完全実装した USB-C 端子はまだ稀ですが、ケーブルベースの外部相互接続の断片化した世界を標準化する真の突破口を提示しています。このような標準化は、システムエンジニア、システムインテグレータ、デバイスユーザにとって非常に有意義です。システムエンジニアは、もはやインターフェースの設定を行う必要はありません。

ハイエンド組み込みサーバーとエッジサーバーの分野の目玉となるのは、Intel® Xeon® D プロセッサ、2 個の 10 GbE レーン、32 個の PCIe レーンを搭載したサーバーグレードの性能と機能性を提供する新しい COM Express Type 7 ベースのサーバー・オン・モジュール (SoM) です。32 個の PCIe レーンは、GPGU や NVMe 規格の超高速ストレージデバイスなどによるシステムのパワフルな内部拡張や、一枚の高性能コンピューティング (HPC) 設計向けのキャリアボード上に多モジュール構成を実現することなどに活用できます。サーバー・オン・モジュール (SoM) のアプリケーション領域については、IT サーバー群、キャリアグレードのサーバー群やクラウドレットから、エッジサーバー、フォグサーバー、インダストリー 4.0 サーバーにいたるまで様々なシナリオがあります。またCOME Type7の発表に伴い、サーバ向けEAPIの標準かも重要と考えています。

IoT ゲートウェイとエッジサーバー用として設計された congatec の新しい クラウド API (アプリケーションプログラミングインターフェース)の展示が、ボード、モジュール、組み込み設計および製造サービスを提供するドイツのプロバイダーによって披露されるイノベーションの締めくくりとなります。この API は、ローカルセンサネットワークと IoT クラウド間のユニバーサルハブとなるために提供されます。congatec の新しい IoT ゲートウェイ向けクラウド API は、ローカルスマートセンサと通信し、取得したデータを処理および変換して、ローカルルールエンジンに基づいて自動化されたアクションを実行します。IoT クラウドへのトラフィックを軽減し、高速なローカルアクションを可能にします。TLS セキュアな MQTTプロトコルを使用して、適切なクラウドとのセキュアな双方向データ交換を実現します。クライアントは https 経由で、クライアントまたは管理者モードでこのクラウドにアクセスできます。これらすべての機能により、congatec の新しい IoT ゲートウェイ向けクラウド API は、COM Express モジュール、Qseven モジュール、 SMARC モジュールから、Pico-ITX マザーボード、Mini-ITX マザーボードや、IoT ゲートウェイレベルの様々な設計にいたるまで多岐にわたる、congatec の包括的なボードとモジュールの製品・サービスに基づく IoT ゲートウェイおよび IoT エッジサーバー経由でスマートセンサネットワークにアクセスすることを望む OEM にとって理想的なスタート地点を提供します。congatec のクラウド API のカスタム性に特化した構成は、congatec の組み込み設計および製造サービス (EDMS) によって提供可能です。 

congatec の高速起動機能を搭載した Qseven コンピュータ・オン・モジュール (CoM) についての詳細は、以下にてご確認いただけます。http://www.congatec.com/en/products/qseven/conga-umx6.html  

congatec の新しい SMARC 2.0 conga-SA5 コンピュータ・オン・モジュール (CoM) についての詳細は、以下にてご確認いただけます。http://www.congatec.com/products/smarc/conga-sa5.html 

congatec のクラウド API を搭載した新しい IoT ゲートウェイソリューションについての詳細は、以下にてご確認いただけます。http://www.congatec.com/products/iot-gateway/conga-iot.html 

congatec の新しい COM Express Type 7 サーバー・オン・モジュール (SoM) についての詳細は、以下にてご確認いただけます。 http://www.congatec.com/products/com-express-type7/conga-b7xd.html