congatec 社、新しい Intel® Atom™ デュアル・コア・プロセッサ搭載の COM Express 規格 Type 6 で初心者向きモジュールを発表

conga-TCA は、低消費電力で、大幅に改善されたグラフィック性能を提供する

ニュルンベルグ、Embedded World 展、2012年2月28日    * * *    組込み用コンピュータ・モジュールの先導的メーカーである congatec AG は、自身の持つ Type 6 ピン配置の COM Express モジュール製品群で初心者向きモデルの conga-TCA を発表した。 この conga-TCA は、Intel の 32 nm テクノロジーで製造される新しい Intel® Atom™ デュアル・コア・プロセッサ世代の、わずか 3.5W TDP の Intel® Atom™ N2600 プロセッサ (1M キャッシュ、1.6 GHz)、6.5W TDP の Intel® Atom™ N2800 プロセッサ (1M キャッシュ、1.86 GHz)、および、10W TDP の Intel® Atom™ D2700 プロセッサ (1M キャッシュ、2.13 GHz) と、最大で 4GB までのシングル・チャネル DDR3 (1066 MHz) メモリーを搭載する 3 種類が用意されている。 Intel® NM10 に基づくチップセット・モジュールは、改善されたメモリー、グラフィックスおよびディスプレイ操作性に加え、インテリジェント性能とより優れたエネルギー効率を提供する。


それ自身の低消費電力と小型サイズ (95 x 95 mm) によって、conga-TCA は特に医療用機器、オートメーション技術、POS、キオスク、およびデジタル・サイネージにおけるアプリケーションに良く適合する。 スマート・パワーおよびバッテリー・マネージメントはポータブル・デバイスにおけるコスト削減のための必須要素であるバッテリーの長寿命を保証する。


別々のプロセッサでのマルチ・プロセシングには、ハイパー・スレッディングが物理的に二つのプロセッサ・コアを四つのスレッドに論理的に分 割することを可能にしている。 この方法で、例えば Windows オペレーティング・システム上でグラフィカル・ユーザー・インタフェースが走っている間も、別の論理コア上のリアルタイム・オペレーティング・システムで 安全性を必須とするアプリケーションを独立で走らせることが可能となっている。.
この COM Express モジュールの特徴は、内臓された Intel® GMA 3650 グラフィックス・チップの顕著なグラフィック性能である。 640 MHz のクロック速度で、従来の Atom 世代の GPU よりも二倍も速い。 VGA および LVDS に加えて、DisplayPort、HDMI または DVI として実行可能な二つのデジタル・ディスプレイ・インタフェースを持ち、それらは Type 2 のモジュールとは違って最早マルチプレックスされてはいない。


5x PCI Express x1 レーン、2x SATA 2.0、8x USB 2.0、2x オプション USB 3.0 ポート、および 1x Gigabit Ethernet インタフェースが高速で柔軟なシステム拡張を可能にしている。 ファン・コントロール、レガシー I/O インタフェースを容易に統合させるための LPC バス、および Intel® High Definition Audio も機能構成に含まれている。


conga-TCA モジュールは新しい組込み用ファームウェア・ソリューションである UEFI を装備している。


congatec ボード・コントローラは強力な組込み用 PC 機能セットを提供する。 x86 プロセッサから独立であることは、たとえシステムがスタンバイ・モードであったとしても、システム・モニタリングや I²C バスをより高速に、より高信頼で実行させることができることを意味する。

COM Express 規格 Type 6 用として適合する評価用キャリア・ボードもまた入手可能である。.