congatecのAIベース ビジョンプラットフォームは 新たなレベルのソリューションレディネスに到達

IoT Japanで3つの異なる特色を持つ次世代の組み込みビジョンコンピューティング

Deggendorf, Germany, 10 April, 2019  * * *  標準化およびカスタマイズされた組み込みコンピューターボードおよびモジュールの大手ベンダーであるcongatecは、IoT Japanに出展し、次世代の人工知能(AI)ベース組み込みビジョンシステム向けの新しいデモプラットフォームを紹介する予定です(ブース10-24、西ホール2、1F)。

NXP Semiconductors、Intel、Basler、Real-Time Systemsを含む大手エコシステムパートナーと提携して設計・実証されたプラットフォームは、様々なAIベースの組み込みビジョンアプリケーション向けに新たなレベルのソリューションレディネスを提供します。

これは、OEMのお客様の設計努力を最小限に抑え、新しいアプリケーションをより迅速に市場に出せるようにすることが目的です。ターゲットとする産業は、工業、インフラ、スマートシティから物流車両やリテールビジョンアプリケーションへと多岐にわたります。

「人工知能を含む組み込みビジョンは、組み込みコンピューティングにおいて最も重要な成長市場の1つです。多種多様な市場のお客様はAIやディープラーニング、またMIPIやリアルタイムハイパーバイザ技術などのカメラ技術を統合させ、単一のプラットフォームでリアルタイム制御やスマートカメラアナリティクスを一元管理する必要があります。」とコンガテックジャパンのカントリーマネージャーである田中康之氏は説明しています。
「当社の組み込みコンピュータ技術を容易に使用できるようにするため、包括的なソリューションで当社のパートナーと共にすべての専門知識を提供します。今回の展示会で皆様にはご覧いただけますが、当社の新デモプラットフォームはかつてないレベルのソリューションレディネスをご紹介します。このさらに優れたソリューションレディネスはcongatecのエコシステムパートナーであるBaslerとReal-Time Systems、さらにはシリコンのベンダーであるNXPとIntelとの提携が強まった結果です。」

 

リアルタイム・ロボティックス(real-time robotics)対応の組み込みビジョンコンピューティング

congatecがIntel®とReal-Time Systems と提携して設計したデモシステムは、ディープラーニングに基づくAIアルゴリズムを利用する状況認識を含め、並行して複数のタスクに取り組まなければならない次世代のビジョンに基づく協働ロボット、オートメーションコントロール、自律走行車をターゲットとしています。ソリューションレディプラットフォーム(solution ready platform)はIntel® Xeon® E2プロセッサーを装備したCOM Express Type 6に基づいており、3つの事前設定されたバーチャルマシンを統合しています。1つがBaslerのビジョンカメラを動作すると、ビジョンベースの物体検出がIntel® OpenVino®ソフトウェアを介してLinuxで起動し、RefexcesのIntel® Arria® 10 FPGA カード上でAIアルゴリズムが実行されます。別のパーティションが安全にIoTの接続を行えるようゲートウェイをホストします。独立したリアルタイムパーティションはリアルタイムLinuxを起動して、リアルタイムで倒立振子のバランスをコントロールします。ビジターは振子のバランスを乱そうと思えばできますが、システムが瞬時に反応し、リアルタイムの動作によって振子のバランスを保つことができます。本キットに関する詳細はこちらよりご覧いただけます。

 

 

小売店自動清算カウンター対応の組み込みビジョンコンピューティング

congatec、Basler、NXPリテールデモプラットフォームは、小売り清算工程を全自動にする概念実証を利用したAIです。

当社ブースのご訪問者様は、カゴに入れるものを選ぶことができ、顔認識機能と同様に専門のニュートラルネットワークがビデオストリームに基づいて製品を検知し、合計金額を表示します。このようなシステムは小売店での応用に新たな展開が期待できます。つまり、新製品を問題なく専門のニュートラルネットワークに追加できるので、販売する製品ラインナップを容易に拡張することができるのです。小売店は、24時間365日営業していても、人件費削減や瞬時の精算によるカスタマーエクスペリエンスの大幅な改善、行列の縮小、常時100%の精算能力によって利益を得ます。ディープラーニング・リテールプラットフォームは、congatecのconga-SMX8 SMARC 2.0コンピュータ・オン・モジュールに取り付けられたNXP i.MX 8QuadMax SoC、SMARC 2.0キャリアボード、BaslerのMIPI対応dart BCON 13MPカメラモジュールから成る組み込みビジョンキットを基盤としています。組み込みビジョンキットはこの夏Baslerから購入可能です。このキットに関する詳細情報はこちらをご覧ください。

 

顔認識対応の組み込みビジョンコンピューティング

congatecの顔認識デモシステムは最新の生体測定技術に基づいており、人物を特定するため画像の中央データベースにリアルタイムで接続が必要なアプリケーション用に設計されています。

ターゲットとするアプリケーションは、ハイレベルな公共インフラの監視から請求書の発行、発券、エントランスのコントロールシステムにまで及びます。デモでは顔認識に焦点を当てており、BaslerのUSB 3.0付き dart カメラシリーズと第5世代Intel® Atom®、Celeron®、Pentium®プロセッサーを備えたconga-PA5 Pico-ITXボードに基づいています。更には、LVDS、MIPI-CSI、GigE ビジョンやその他関連するインターフェースを備えたcongatecの基盤とモジュールに基づくキットがあります。Baslerのpylon camera software suiteもcongatecが統合して、標準ソフトウェアとして適したキットに搭載されます。