congatec AMDプロセッサベースのコンピュータ・オン・モジュール供給期間延長

AMD組込みGシリーズSoC(System on Chip)搭載コンピュータ・オン・モジュールであるQseven、COM Express、XTX、ETXの供給期間を7年から10年に延長

 ** 組込コンピュータモジュール、シングルボードコンピュータ(SBC)及びEDMサービスで世界をリードするcongatec AGは、AMDプロセッサベースのコンピュータ・オン・モジュールに関し、供給期間を7年から10年に延長した。これで、AMD組込みGシリーズSoC搭載のQseven、COM Express、XTX、ETXモジュールは、同一コンフィギュレーションでの供給期間が3年延長された形だ。AMD組込みGシリーズSoC(前コードネーム“Steppe Eagle”)は、2024年第一四半期まで入手可能である。OEMs業者は、この供給期間延長によって、設計レベルや投資の安全性を向上させることができるのに加えて、長期供給可能という見地からNRE(non-recurring engineering、「開発段階で一度だけ発生する」の意)コストを削減できる。さらに、コンポーネントを慎重に選んで、現場で故障なく運用できるだけの高レベルの頑強性を確保できるし、最終的に運用コスト低減にもつながる。

 

「OEMs業者は自社の設計をできるだけ長く使いたいと思っているが、この目標は、コンポーネントやプロセッサの製造中止に遭遇してしばしば挫折し、再設計を余儀なくされており、弊社はこのパターンを打破したいのです」、とcongatec AG製品管理部長のマーチン・ダンザー。「弊社はさらなる供給期間延長を排除しません。AMD組込みGシリーズSoCsは、今日の産業界で求められているパワフルで低電力消費のアプリケーションに最適であり、何十年も現役で活躍している。OEMs業者は、自分たちが今、投資しているIoT関連、自社機器やシステムとクラウドとの接続といった方面での高い開発コストに悩まされており、それを抑えたいと思っている。」

 

「すべてのタイプの産業用の機械や設備、さらには輸送機器やエネルギー関連のインフラやデバイスを、インターネットに接続しようする動きから察すると、多くのOEMs業者は次世代型の管理やモニタリングデバイスに取り組んでいるだろう」、とAMD Embedded Solutions部門マーケティング部長のカマル・コウリ。「これらの新しい設計の動きをうけて、弊社は開発者に対して、信頼できる新プラットフォームを、つまり、通常の7年よりも長い供給期間を提供しています。よって、congatecがこの方面でリーダーの役割を果たし、AMD組込みGシリーズプロセッサ搭載モジュールの供給期間を延長するのは大歓迎です。」

 

congatecのAMD組込みGシリーズプロセッサ搭載コンピュータ・オン・モジュールの供給期間は10年に改められた。プロジェクトベースで、congatecの新しいEDM(Embedded Design & Manufacturing、組込み設計製造)サービスが適用されれば、それ以上の延長も可能だ。それゆえに、コスト重視の長期運用においては、ファンレスモジュールの併用がすすめられる。たとえば、自動化管理テクノロジー、デジタルゲーム機、交通インフラ、さらには、グラフィックスが重視されるシンクライアント、デジタルサイネージ、医療用画像表示システムなどの分野である。

congatecは全モジュールで、デュアルからクアッドまで対応可能であり、最大8 GByte ECC RAMが提供されている。内蔵されているAMD Radeon™ グラフィックスは、素早い2D、3D画像表示を可能とするDirectX® 11.1及びOpenGL 4.2に加えて、グラフィックスユニットを通してプログラムコードを実行できるOpenCL 1.2に対応している。画像表示インターフェースとして、LVDS、DisplayPort 1.2と同時にDVI/HDMI 1.4a を備えているので、2つの独立したディスプレイと接続できる。さらには、外付け周辺機器向けに、PCIe、USB 3.0及びUSB 2.0ポートもある。SATA 3 Gb/sポートを通して記憶媒体と接続でき、Gigabit Ethernetが高速ネットワーク接続を可能にしている。

 

*AMDプロセッサの供給延長に関する詳細情報は、AMDウェブサイトにおける個々の製品ページにおける「Longevity」(寿命)のタブに掲載されている。