コンガテック、ECC対応の新しいCOM Express Mini Moduleを発表

conga-MA3E、Intel® Atom™ E3800シリーズ搭載、信頼度を最大化するメモリー誤り訂正機能

台湾・台北・2014年 10月14日* * * 組込みコンピュータモジュール、シングルボードコンピュータ、ODMデザインのリーディングメーカー・コンガテックAGは、ECCメモリーと呼ばれる誤り訂正符合をCOM Express Mini Type 10 モジュールに載せることにより、設計者に安全と信頼性を提供する。conga MA3を発展させた、このconga-MA3Eは、Intel® Atom™ E3800シリーズのプロセッサをベースとしている。 

 

コンガテックアメリカのマーケティング部長であるダン・デマーズは、こう述べた。「COM Express Type 10 の進化とECCメモリーサポートにより、このサポートを求められる応用市場でコンガテックの競争力を強化することになる。通信、財務管理、銀行業務のアプリケーションでは、システムの安全性を向上させるECCメモリー搭載が要求されることになる。小型化と信頼性向上という市場のニーズをうけて、conga-MA3Eには確かなマーケットが開けるだろう。」

 

標準的なRAMモジュールとは異なり、ECCモジュールにはデータフローをチェックし、必要に応じて調整して誤りを訂正する機能が追加されている。このメモリーの訂正モードは、1ビット及び2ビットの誤りを検出して訂正することができるので、検出のみで訂正できない、いわゆる「パリティビット」(parity bit)とは大いに異なる。

 

conga-MA3、 conga-MA3Eはいずれも、最新の Intel Atom シングルチップCPUを載せ、複数コアで共有するL2キャッシュ空間を有し、先代に較べて高速化したIntel HD グラフィックスエンジンを搭載している。その他の特徴としては、超高密度設計、最大8GBをサポートできるDDR3Lメモリー(conga-MA3E向けECC)のオンボードはんだ付け、及びMLC または SLC eMMC SSDオンボード、などが挙げられる。この両モジュールで、最小構成となるシングルコアから、クアッドコア Intel Atom E3845、1.91 GHzまで、及び最大消費電力10ワットをサポートしている。

 

このeMMCドライバーは、データの安全性確保のためのウェアレべリング手法をサポートしている。内蔵グラフィクスはDirectX 11、OpenGL 3.2、OpenCL 1.2、及び複数の高解像度フル HD ビデオを並列復号させるための高性能で柔軟なハードウェア・デコーディングをサポートしている。このプロセッサのピクセル解像度は、DisplayPortで2560 x 1600 まで、及びHDMIで 1920 x 1200 まで、それぞれネイティブにサポートされており、24ビットLVDSを介して2つの独立したディスプレイ・インタフェースで接続可能である。

 

ネイティブにサポートされたUSB 3.0が、データの低電力・高速送信を可能としており、合計六つのUSB 2.0ポートのうち、一つが USB 3.0 Superspeedをサポートしている。5 Gb/s のPCI Express 2.0 を4レーン、最大3 Gb/sまでで 2ポートのSATAが、高速で柔軟なシステム拡張性をもたらしている。このほか、ソフトウェアの互換性を上げるIntel® Ethernet Controller I210搭載。レガシー I/Oインタフェースを容易に統合できるようにするためのACPI 5.0、I2C バス、LPCバスを備え、サウンドシステムはIntel® High Definition Audio を採用している。