NXP i.MX8 プロセッサを搭載した congatec 初の SMARC 2.0 モジュール

優れたアプリケーション対応性を実現した クラス最高の ARM プロセッサ

Tokyo, Japan, 16 August 2018 ***  congatec は、初の 64 ビット NXP i.MX8 マルチコア ARM プロセッサファミリーベースのSMARC 2.0 コンピュータ・オン・モジュール (CoM) を発表します。ARM Cortex-A53/A72 ベースの conga-SMX8 は、超省電力組み込みコンピュータ設計向けの新しいフラッグシップモジュールであり、あらゆるタイプの IIoT アプリケーションに対して卓越した性能、柔軟なグラフィックス、数々の組み込み機能を備えたクラス最高の ARM プロセッサを提供します。最大 3 つの独立した1080pディスプレイまたは単独の 4K 画面に対応するために機能強化されたグラフィックス能力と合わせて、高性能なマルチコアコンピューティングを実現できます。この産業グレードのネイティブプラットフォームのさらなるメリットとして、ハードウェアベースのリアルタイムハイパーバイザのサポート、高い拡張性、過酷な環境や幅広い温度範囲に対応が可能です。これらすべての機能によって、SMARC 2.0 モジュールは、省電力組み込み・産業・IoT セクターや新しいモビリティセクターの最新性能と機能群に対するニーズを満たします。

NXP i.MX8 プロセッサ、ハードウェアベースの仮想化、リソースパーティショニングを搭載した新しい SMARC 2.0 モジュールは、リアルタイムロボットやモーションコントロールといった幅広い固定・モバイル産業用アプリケーションにおいて大きな注目を集めています。モジュールは業界トップの広い動作温度範囲 (-40℃ ~ 85℃) に対応しているため、商用車のフリートシステムや、タクシー、バス、電車のインフォテインメントアプリケーション、さらには新たな電気自動車や自律型自動車のインフォテインメントアプリケーションにも使用できます。

 

「ARM アーキテクチャの性能、機能、接続性の大幅な向上により、ハードウェアとソフトウェアのシステム設計コスト全体が削減され、かつ最終アプリケーションのリードタイムが短縮されるため、ARM ベースのコンピュータ・オン・モジュール (CoM) の重要性と許容性がさらに大幅に高まります」と、congatec の製品管理ディレクター を務めるマーティン・ダンザー (Martin Danzer) は説明します。「当社の SMARC 2.0 モジュールは、お客様のためにこの新しい i.MX8 プロセッサの統合を大幅に簡略化するべく、すぐに使えるブートローダの実装、事前認定された Linux/Android ボード・サポート・パッケージ (BSP)、すべての機能を完備した評価キャリアボード、個別の統合サポート、個別に選択可能な広範な技術サービスといった包括的なエコシステムが付随するアプリケーション・レディなサブシステムです」 。

 

congatec の i.MX8 ベースの新しい SMARC モジュールの機能群の詳細

新しい conga-SMX8 モジュールには、最大 8 コア (2x A72 + 4x A53 + 2x M4F)、最大 8 Gbyte の LPDDR4 MLC または擬似 SLC メモリ、最大 64 Gbyte の不揮発性メモリが搭載されます。この驚異的なインターフェースセットには、IEEE1588 に準拠したオプションの精密クロック同期化に対応した 2 つの GbE インターフェース、1 つの USB 3.1 インターフェースを含む最大 6 つの USB インターフェース、最大 2 つの PCIe Gen 3.0 インターフェース、1 つの SATA 3.0 インターフェース、2 つの CAN-Bus インターフェース、4 つの UART インターフェース、Wi-Fi 802.11 b/g/n と低消費電力の通信規格「Bluetooth Low Energy」(BLE) に準拠したオプションのオンボード Wi Fi/Bluetooth モジュールが含まれています。1 つのHDCP 2.2 インターフェース、2 つの LVDS インターフェース、1 つの eDP 1.4 インターフェースを備えた HDMI 2.0 を介して、最大 3 つのディスプレイを接続可能です。ビデオカメラに関しては、2 つの MIPI CSI-2 ビデオ入力インターフェースで対応します。新しい NXP i.MX8 ベースの SMARC 2.0 モジュールは、高機能なブートローダ「U-Boot」と、Linux、Yocto および Android 向けの完全なボード・サポート・パッケージを含む、アプリケーション・レディなスーパーコンポーネントとして提供されます。

 

包括的なサービスでデザインインを加速化し、コストをさらに削減

新しい i.MX8 ベースの SMARC 2.0  コンピュータ・オン・モジュール (CoM) は、congatec が提供する数多くのアドオンサービスによって補完されます。デザインインにかかる時間を短縮して最短のリードタイムを実現すると同時に、統合の複雑さを軽減。主要のプレミアムサービスは、各 OEM の実装に合わせた個別のデザインインサポート、テクニカル・ソリューション・センターによる個別に選択可能な次世代サポートを柱にしています。このスペシャリストによるチーム体制で、要件に関するエンジニアリングサポートや拡張 OS サポートを備えたブートローダ構成から、テスト・検証・デバッグサービスまで、あらゆるカスタマイズされたニーズに対応します。congatec の ARM サービスは、組み込みコンピュータ技術を最もシンプルに使用するための高品質な個別ケアを特徴としています。「プラグ・アンド・プレイ」が「トライアル・アンド・エラー」よりも効率的でコストを削減するため、お客様は迅速で効率的なデザインインによる製品開発の恩恵を受けることになります。

 

NXP のアーリーアクセスプログラムのメンバーである congatec の新しい SMARC モジュールは、新しい i.MX8 のプロセッサファミリーの生産開始時期に合わせて今年末までに提供されます。 

NXP i.MX8 プロセッサを搭載した ARM Cortex-A72/A53 ベースの新しい conga-SMX8 SMARC 2.0 コンピュータ・オン・モジュール (CoM) に関する詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。https://www.congatec.com/en/products/smarc/conga-smx8.html