congatec が、Intel の次世代の省電力プロセッサ (開発コード名:Apollo Lake) を搭載した 新しい Thin Mini-ITX/Pico-ITX ボードを発売

30% 以上の処理能力の向上と、45% 以上のグラフィックパフォーマンスの改善を、産業用途向けコンガテック品質基準で実現

Tokyo, Japan, December 9, 2016 * * *組み込みコンピュータモジュール、シングルボードコンピュータ (SBC)、および、組み込み設計と製造サービスの大手テクノロジー企業である congatec は、11月10日に、ドイツエレクトロニカ (Germany Electronica) 展示会にて、conga-PA5 Pico-ITX シングルボードコンピュータ (SBC) とconga-IA5 Thin Mini-ITX マザーボードを発表しました。いずれも最新の Intel® Atom™ プロセッサ、Celeron® プロセッサおよび Pentium® プロセッサ (開発コード名:Apollo Lake) を搭載する、長期的な供給が保証された業界トップの演算プラットフォームです。システムエンジニアは既存の Pico-ITX および Mini-ITX デザインに、この新しい演算プラットフォームを実装する事により、前世代 のものと比較して、約 30% 以上の処理能力の向上と、約 45% 以上のグラフィックパフォーマンスの改善を図る事が可能となります。また、ワットあたりの性能の向上により、現状の熱設計システムで、より高いプロセッサー性能を出すことも可能となりますし、もしくは同じ性能でより低い消費電力で使用しバッテリー消費時間を延長することも可能です。これらの新ボードの応用分野は非常に多く、小型ハンドヘルドデバイス、box PC、IoT ゲートウェイから業界トップのシンクライアント、スリム HMI、省電力 GUI まで多岐にわたります。スマートホーム/スマートシティ、デジタルサイネージ、小売業、医療テクノロジー、ゲーミングおよびファクトリーオートメーション、さらに店舗フロアや物流システムなどの市場に供給可能です。

 

新しい conga-PA5 Pico-ITX シングルボードコンピュータ (SBC) および conga-IA5 Mini-ITX マザーボードは、機能強化が図られた優れたセキュリティ性およびリアルタイム演算能力、さらに IoT デバイス内蔵システムとの同期能力を持ち合わせています。これらの機能は、デジタルビデオ監視システム、ビジョンベースのロボット、インダストリー 4.0 接続デバイス、トラフィック制御およびスマートグリッド、さらに船舶・飛行機・電車・自動車他さまざまな環境で接続されているさまざまな演算ノードといったインターネット接続型アプリケーションにとって、非常に重要です。

 

「新ボードでは、業界トップの広い動作温度範囲 (-40℃ ~ 85℃) を改めてサポートしています。その結果、すべての旧式の Bay Trail プロセッサベースの製品は、仕様が強化されパフォーマンスが格段に向上した新しいプロセッシングコアに切り替えることが可能です。これにより、新世代のマザーボードとシングルボードコンピュータ (SBC) は、前世代の Braswell プロセッサベースのマザーボードとシングルボードコンピュータ (SBC) よりもさらにはるかに魅力的なシステムを作れることになります。」と、マーティン・ダンザー (Martin Danzer) は説明します。「当社の Thin Mini-ITX ボードに搭載されている新しい SIM カードソケットは、数百 Mbit/s の広い範囲の通信速度やこれから普及が見込まれる仮想化された 4G/5G ネットワークに対応した、非常に高速で新しい携帯端末接続方法を可能にするため、IoT 設計者にとってとりわけ関心の高くなるものと言えます。」

 

仕様の詳細

congatec の新しい conga-IA5 Thin Mini-ITX ボードと、同じく薄型設計の conga-PA5 Pico-ITX シングルボードコンピュータ (SBC) は、業界トップの広い動作温度範囲 (-40℃ ~ 85℃) に対応した、とりわけエネルギー効率性の高い Intel® Atom™ プロセッサ E3930/E3940/ E3950、または、よりパワフルな省電力のデュアルコア Intel® Celeron® N3350 およびクアッドコア Intel® Pentium® N4200 プロセッサのいずれかを搭載しています。 

 

すべてのタイプにおいて最大 18 個の実行ユニット装備の高性能 Intel® Gen 9 Graphics を備え、かつ、2 つの DP++ ポートを介して最大 3 つまで個別に接続可能な、4k/60Hz 完全対応およびデュアルチャネル LVDS 装備の高精細 4k ディスプレイをサポートしています。conga-IA5 は、コストに敏感なアプリケーション用として最大 8 GB DDR3L の省電力メモリを備えています。一方、conga-PA5 は、最大通信速度 2,400 MT/s の 8 GB LPDDR4 メモリを備えています。IoT 接続と一般的な機能拡張については、2 つのギガビットイーサネット、1 つの mPCIe ポート、3 つの USB 3.0 ポートおよび最大の 3 つの USB 2.0 ポートで対応します。また、2 つのシリアルインターフェース (RS232/RS422/RS485) および 8 つの GPIO ポートを介して、周辺機器も増設できます。さらに、2 つの MIPI CSI カメラ入力端子を備えています。ストレージメディアの集積については、両ボードともに 2 つの SATA Gen 3.0 6 Gbps インターフェースおよび 1 つの Micro SD カードスロットを備えています。また、音声信号は HDA を介して送られます。セキュリティに敏感なアプリケーションについては、シングルボードコンピュータ (SBC) 両ファミリーともに TPM 2.0 チップを備えています。 

 

より大きい外形仕様の conga-IA5 Thin Mini-ITX マザーボードは、クラウドおよび IoT に直接 WAN 接続するための 1 つの SIM カードソケット、ゲーミング/ベンディングアプリケーションに必要な ccTalk インターフェースおよび SPI インターフェース、ストレージメディアと、OTG USB 3.0 メモリ用の追加 M.2 スロットを含む、その他のインターフェースを備えています。Pico-ITX シングルボードコンピュータ (SBC) は、過酷な環境で使用される、サイズが重要な要素となるデバイス向けに設計されており、USB 3.0 Type C、Power Delivery、および DP++ のそれぞれの規格に対応しています。

 

新しい Mini-ITX マザーボードと Pico-ITX シングルボードコンピュータ (SBC) は、Windows 10 IoT バージョンや Windriver VxWorks を含む Windows 10、Android および一般的な Linux バージョンをサポートしています。これらの新しい組み込みボードのデザインインを簡略化するために、congatec では、最適化された冷却システム、I/O パネルおよびケーブルセットを含む包括的なアドオンの選択肢も提供しています。

 

新しい Mini-ITX マザーボードと Pico-ITX シングルボードコンピュータ (SBC) は、以下の CPU バージョンをサポートしています:

Processor Cores Intel® Smart Cache [MB] Clock/ Burst [GHz] TDP [W] Graphics Execution Units
Intel® Pentium® N4200 4 2 1.1 / 2.5 6 18
Intel® Celeron® N3350 2 1 1.1 / 2.4 6 12
Intel® Atom™ x7-E3950 4 2 1.6 / 2.0 12 18
Intel® Atom™ x5-E3940 4 2 1.6 / 1.8 9 12
Intel® Atom™ x5-E3930 2 1 1.3 / 1.8 6.5 12


新しい conga-IA5 Thin Mini-ITX マザーボードの詳細については、以下へアクセスしてください: 

http://www.congatec.com/en/products/mini-itx-single-board-computer/conga-ia5.html 

 

新しい conga-PA5 Pico-ITX シングルボードの詳細については、以下へアクセスしてください: http://www.congatec.com/products/pico-itx/conga-pa5.html