congatec 社製 conga-QA6 が Qseven 1.2 仕様に準拠して CAN バスをサポート

ニュルンベルグ、ドイツ、SPS/IPC/DRIVES 展、2010年11月23日   * * *    組込み用コンピュータ・モジュールの先導的メーカーである congatec AG は、スモール・フォーム・ファクタ (SFF) の Qseven モジュールである conga-QA6 で CAN (Controller Area Network) バスをサポートすると発表した。 これは、congatec 社の Qseven モジュールでこのインタフェースをサポートする最初のモジュールとなる。

CAN バスは主に自動車産業界で使用される非同期シリアル・バスであるが、今日ではオートメーションの分野でも足場を拡げつつある。新しい conga-QA6 は、Intel® Atom™ E600 シリーズのプロセッサと CAN バス・インタフェースを備える Intel® Platform Controller Hub EG20T を搭載する。


多くのオートメーションの技術者にとって、CAN バスは x86 アーキテクチャの必要構成部を形成し、多くのアプリケーションで不可欠となった。今や、CAN バスは、今日のスモール・フォーム・ファクター要求に適応するため、Qseven 規格 Revision 1.2 のピン配置で定義されている。従来はピン配置で Reserved であったピンが、現在では CAN バス・インタフェース用として指定されている。


CAN バスの優位性はオートメーション分野の色々な範囲のアプリケーションで見出せる。工業用レベルのデータ・ネットワークと同様に、I/O モジュール、センサー、モーター、およびコントローラを組込み用コンピュータに接続できる。システム内に存在するすべての関係要素を接続するのに、ただ一本のケーブルを必要とするので、その結果、非常にコンパクトな制御システムを設計することができる。


新しい Qseven モジュールの conga-QA6 は、わずか 70 x 70 mm のサイズで、標準で 5 ワット以下の消費電力であり、この状況には理想的である。CAN バスに加えて、それは PCI Express や SATA のような高速の差動インタフェースを提供する。詳しく挙げると、conga-QA6 は、6x USB 2.0、2x SATA、1x SDIO、3x PCIe、LPC バス、I²C バス、ギガビット Ethernet、および High-Definition Audio を備える。このモジュール設計で、すべての部品は -40 ~ 85°C のインダストリアル温度範囲で規定・保証されている。大きく強化された内臓グラフィックスの性能は、オートメーション産業のユーザー・フレンドリーなアプリケーション用として特に適合した基本となる。.