congatecが第6世代 Intel® Core™ プロセッサ搭載の次世代 COM Expressコンパクトモジュール発表へ

ファンレス組込みシステムにおける消費電力15ワット級の新パフォーマンス

Deggendorf, 2nd September 2015   * * *  組込みコンピューターモジュール、シングルボードコンピューター(SBC)、組込み設計および製造(EDM)サービスの技術会社であるcongatec AGは、このたび第6世代 Intel® Core™ プロセッサ(コードネーム: Skylake)の発売に合わせて、新しく4つのCOM Expressモジュールを発表しました。この新しいモジュールは、密閉されたファンレスシステム設計で、高性能が要求され、特に難しいアプリケーション向けに設計されています。15ワットの設定可能なTDPが特色で、新しくなった14nmマイクロアーキテクチャに基づき、省電力なULV-SoCエディションを専用装備です。第5世代プロセッサ(コードネーム: Broadwell)搭載した15ワットモジュールと比較して、改善されたグラフィックスや処理パフォーマンス、向上したエネルギー効率、そして大幅に高速化した I/Osをユーザーに体感していただけます。


典型的なファンレスアプリケーションは、医療用や産業用の画像処理、中央制御室技術、店内フロアの端末、HMI、ロボット、プロ用ゲーム、インフォテインメント、プロ用 AV、スマートビデオサーベライアンス、自律的車両制御、コンピューター支援状況認識や、ハイエンドなデジタル看板用アプリケーション等に利用されています。組込みシステムが最大3台もの独立した現金取扱い機や自動販売機を制御している小売店やキヨスク等の分野において、グラフィックスのカードフリーでトリプルヘッド仕様のシステムは、さらにアプリケーションを応用した例といえます。

「当社は新製品 Intel Coreプロセッサの発表に合わせ、当社のお客様から、一刻も早く市場に出た最新技術を入手したいから、新製品 COM Expressコンパクトモジュールconga-TC170を開発しました」congatecの最高技術責任者Gerhard Edi氏はこのように説明します。

「congatec の新コンピュータ・オン・モジュールは、高速演算とグラフィックス性能の第6世代のIntel Core プロセッサで高速I/OsのIoTアプリケーションを満たすために、より大きなシステムの柔軟性、および大幅なパワー、強大な機能とパフォーマンスのオプションを構築された」と、製品ラインディレクター、インターネットグループSamuel Cravatta氏は述べています。

このcongatecの圧縮ドキュメント、産業級ドライバの実装及び個人統合サポートと連携した新製品のコンピューターモジュールの高レベルな標準化および拡張性はユーザーにとって利便性があり、またこれによりOEMと最新の処理技術を素早く効率的に個人アプリケーションに統合することが可能となります。全モジュールは、長期供給で、最低でも7年間のソフトウェアサポートを保証いたします。ソフトウェアサポートとは、例にとると、UEFI/BIOSの通常アップデートや BSPパッチ等、セキュリティ機能を含みます。お客様には安心してご利用いただけるよう、アプリケーションの有効期間中は常にサポートしています。

技術的革新の詳細
COM Expressタイプ6ピン配列のconga-TC170モジュールは第6世代Intel Core i3/i5/i7プロセッサーのULV-SoCのエディションを搭載し、今回が初となる設定可能な7.5〜15 ワットのTDP(熱設計電力)の提供により、システムの熱設計に対しアプリケーションを合わせることがより簡単になります。電源供給は最適化し、さらに新しいマイクロアーキテクチャの導入により、改善されたエネルギー効率と、より長時間持続するターボブーストを実現しています。

また、もう一つの新しい特徴として、DDR3バージョンと比べてもエネルギー効率が大幅にアップし、処理能力も劇的に改善した DDR4バージョンの高速デュアルチャンネル RAMに対する最大16GBのサポートが挙げられます。

新マイクロアーキテクチャ導入のIntel Gen 9グラフィックスが統合されたこの製品の発表により、今回初めて、HDMIのDisplayPort 1.2バージョン2.0 経由の60 Hzで、独立的に作動している4kディスプレイを最大3台まで供給をサポートすることが可能となりました。また、DirectXのバージョン12もより高速なWindows 10 ベースの3Dグラフィックスを実現しています。また、HEVC、VP8、VP9 及びVDENCも、デコードだけでなくエンコードも ハードウェア対応可能となりました。さらに、エネルギー効率の良いHDビデオストリームも、今回初めて双方向に対応可能。また、追加の改善点として USB 3.0ポート数(→4個)、SATA Gen 3(→4)、PCIe Gen 3(→6)や AMT(→バージョン11.0)が挙げられます。

COM Expressタイプ6ピン配列対応のインターフェースには、PEG、Gigabit Ethernet、8x USB 2.0、LPC plus I²C及びUARTが含まれます。オプションの MIPIカメラインターフェースのおかげで、CSI2カメラセンサーも直接接続が可能となっています。オペレーティングシステムは、Microsoft Windows 10を含む、Microsoft Windowsのバリアントや頻繁に利用されているLinuxディストリビューション全般においてサポート対応。また、congatecの提供する最高のサービスとして、ヒートシンク、キャリアボードやスターターキットに加え SMARTバッテリーマネージメントモジュール等、デザインインを単純化するためのオプションも幅広く取り揃えております。

下記のCPUバージョンがございます:

 

Processor

Cores/

Threads

Smart Cache

Clock

Turbo Boost

TDP/
cTDP

Graphics

 

AMT

Intel Core
i7-6600U

2/4

4 MB

2.6 GHz

3.4 GHz

15/7.5 W

GT2 520
300-1050 MHz

 

11.0

Intel Core
i5-6300U

2/4

3 MB

2.4 GHz

3.0 GHz

15/7.5 W

GT2 520
300-1000 MHz

 

11.0

Intel Core
i3-6100U

2/4

3 MB

2.3 GHz

-

15/7.5 W

GT2 520
300-1000 MHz

 

-